一言で「むくみ」と言っても、考えられる原因はいくつもあります。なので、あなたが今悩んでいるむくみに対し、「これが原因です!」とは一概にいうことはできないのです。まずはどのような原因があるのか、を自分で把握し、その中から当てはまるものを見つけることが原因の特定につながります。原因を知らずにむくみ解消ダイエットをしても効果も一向に上がらないので、まずは原因を特定することで、より効率よくむくみの解消につなげていくことができます。
食生活の乱れ
最もよく言われるのは食生活の乱れです。何かにつけて“食生活の乱れ”といわれるので、本当なのか疑いたくなりますが、食生活はすごく大事な要素です。むくみに関していえば、野菜などの摂取量が減ることで、カリウムやマグネシウムといったミネラル、ビタミンB1などのビタミン類の摂取量が減ることで、余分な水分が排出されにくくなり、むくみが出やすくなってしまいます。
それと「塩分の摂り過ぎ」も食生活の乱れとして覚えておきたいところです。塩分を取り過ぎることで、血液中の水分が血管の外側に膨張してしみだしてしまうため、しみだした量が増えるだけ、むくみとして出やすくなります。食生活の欧米化によって塩分を取り過ぎる傾向が強い昨今ですが、1日10g以下に減らすように心がけましょう。
運動不足による代謝低下
運動不足は関係ないように思われがちですが、大アリです。これはむくみになりにくい人の体のつくりをみると、よくわかります。むくみになりにくい人は、余分な水分が溜まってしまわないように、代謝によって、水分を内側に溜め込まないようにしましょう。代謝がいい人は、同時に血液の流れもいいので、意識しなくても水分を溜め込まないようにしてくれるのです。
代謝が高いことがむくみにならないために必要になることはわかりました。では、代謝を高めるためにはどうすればいいのかというと、運動が必要になってきます。運動というとジョギングなどを想像しますが、もちろん、ジョギングなどの有酸素運動も大事ですが、筋トレのような無酸素運動を組み合わせることで、代謝を向上させたり、代謝の低下を妨げることができます。手軽にできるものだと、スクワットのような有酸素と無酸素が一緒にできるものがおすすめです。
長時間の立ち仕事 or 座り仕事
特に女性に多いのが長時間の立ち仕事で脚がむくんでしまうというパターンですね。これは、重力によって水分が下半身に移動してしまうことで、ふくらはぎにむくみを感じやすくなることが原因になります。
重量によって水分が下半身に移動してしまう、この仕組みを理解できれば、座り仕事であってもむくみを感じやすい、ということがよくわかります。立ち仕事の人に多い脚のむくみですが、実は座り仕事でも同じぐらいむくみに悩まされやすいのです。座り仕事の場合は、簡易的なオットマンを置くなどして、むくみ対策をしたいです。
アルコールの摂取のしすぎ
アルコールには利尿作用があると言われているので、むくみ対して効果的に働きそうなイメージがありますが、これは適量を摂取した場合の話で、摂取しすぎるのはやはり問題になります。アルコールを摂取すぎると水分が失わすぎてしまうため、これを回避するために血管内に水分を取り入れるように体が働くのですが、この水分が溜まってしまい、むくみを生み出す原因となることがあるのです。
むくみの原因 - その他
最近では着圧感の高い靴下が出たり、補正下着のような窮屈な下着も登場しています。あまりにも窮屈すぎるものは、逆に血行不良を促してしまい、水分の排出の妨げとなるので、むくみの原因となりやすいのです。タイツやストッキングも着圧感が高いので、むくみの原因となりやすいです。
特に夏場に注意したいのが水分補給のしすぎ。むくみは水分の蓄積が原因になるので、水分を取り過ぎるとむくみやすくなるのが容易に想像できるはずです。日中は多少多めに水分をとっても大丈夫ですが、夜寝る前にかけては水分の摂取量を減らしたほうが朝にむくみにくくなります。
意外かもしれませんが、睡眠不足によるむくみを経験している人は気づいていないだけで実は多いです。睡眠時間を十分にとれないと交感神経と副交感神経の働きがアンバランスになってしまうため、むくみが出やすくなります。
女性だけの悩みですが、生理前はむくみができやすくなりますよね?これはホルモンバランスが乱れ、自律神経という精神の安定を司る神経の働きが不安定になることが原因です。ホルモンの分泌が安定しないと、血行が悪くなり、その結果、むくみとして出てしまうのです。
O脚とは、言っていれば、骨格が歪んでいる状態と言えます。生活環境によってO脚は生まれてしまうものですからね。O脚になると、リンパの流れが特に悪くなりやすく、水分を溜め込みやすくなるので、むくみになりやすいです。